コーヒー豆知識

コーヒーの抽出方法

コーヒーは、豆や焙煎度はもちろん、淹れ方(抽出方法)でもやさしく表情が変わります。 「今日はどんな一杯にしよう」と考える時間も楽しみのひとつ。ここでは、家庭で気軽に試せるコツを わかりやすくまとめました。

おいしく淹れるための基本

味の決め手は「粉の量」「お湯の温度」「時間」の3つです。まずは次の目安から始めて、少しずつ好みに寄せていくと安定します。

計量スプーンでも大丈夫。いつも同じ道具・同じ手順にすると、味が揃いやすくなります。

ハンドドリップの手順(基本)

  1. ペーパーフィルターをセットし、器具をお湯ですすいで温めます。
  2. 中細挽きの粉を入れ、表面をそっと平らにします。
  3. 粉全体がしっとりする程度のお湯を中心から注ぎ、30~45秒ほど蒸らします。
  4. 中心から小さな円を描くように注ぎ、目標量まで2~3回に分けて続けます。
  5. 落ち切ったらドリッパーを外し、サーバーを軽く回して味を整えます。

コツは細く・やさしく注ぐこと。泡を崩しすぎず、湯面を落ち着かせるとすっきりした味になります。

抽出方法

器具ごとの特徴

フレンチプレス

金属フィルターでオイル分まで抽出でき、まろやかでコクのある一杯に。粗挽きの粉を使い、約4分浸してから ゆっくり押し下げます。最後の一口は無理に注ぎきらないと、カップがきれいに仕上がります。

エアロプレス

短時間でしっかり旨味を引き出せる器具。中挽き・約80~90℃・1分前後から始め、濃い目に淹れて お湯で割るのも相性が良いです。レシピの自由度が高く、少しの調整で表情が変わります。

エスプレッソ/モカポット

濃厚でクリーミーな味わい。極細挽きが基本ですが、家庭ではモカポットを使うと手軽です。 火加減は弱め、湧き上がり始めたらすぐ火を止めると香ばしく仕上がります。

水出し(コールドブリュー)

すっきりとした甘さが魅力。粗挽きの粉に水を注ぎ、冷蔵庫で8~12時間置くだけ。 抽出後は早めに飲み切ると、きれいな風味が楽しめます。

味が合わないときのやさしい調整

変えるのは一度にひとつだけにすると、違いがわかりやすくなります。

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