音と光のクラゲ展
こんにちは、クラゲ担当の飼育員です。新しく始まった「音と光のクラゲ展」、きょうはテスト運転をかねて一日見守っていました。やわらかな音が水槽の前に薄く広がって、照明が拍動みたいにゆっくり変わります。タコクラゲやミズクラゲの斑点や縁取りが、色温度で表情を変えるのが面白くて、つい私も立ち止まってしまいました。

クラゲは強い流れが苦手なので、循環はいつもより控えめにしています。音に合わせて照明が切り替わるときも、まぶしすぎない明るさに調整しています。傘の端がなめらかに波打っていれば調子は良好の合図です。きょうは一日じゅう、その“ゆっくり”が上手に出てくれて、安心しました。
ご覧になるときは、水槽から半歩さがって、少し斜めから見ていただくのがおすすめです。口腕がふわっと重なる瞬間がわかりやすく、光の層もきれいに見えます。写真はフラッシュなしで、短い動画を数秒だけ撮って、あとから静止画を切り出すと失敗が少ないです。ガラスの写り込みが気になるときは、レンズを近づけると落ち着きます。
小さなお子さまでも音が驚かないように、音量は抑えめにしています。ベンチもありますので、ぜひ腰かけてぼんやり眺めてみてください。時間をかけて見るほど、同じ個体でも動き方や光り方が違って見えます。夜の回は斑点がいっそう映えて、星空みたいになります。
実施時間や混雑時の入場方法は日によって変わることがあります。ご来館の際は、当日のご案内やチケットページで最新の情報をご確認ください。静かなエリアですので、小声の会話にご協力いただけるとうれしいです。いつも温かく見守ってくださり、ありがとうございます。

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