きょうのタコクラゲ
こんにちは、クラゲ担当の飼育員です。きょうのタコクラゲは、拍動がゆっくりで安定していました。傘の白い斑点がライトに当たると星の粉のように見えて、とてもきれいです。タコクラゲは体の中に“光が好きな相棒”を住まわせていますので、照明の下でぷかぷかしている時間が少し長めでした。
お世話は、まず水の状態を整えるところから始まります。強い水流は苦手ですので、流れはやわらかく、向きもこまめに調整しています。ごはんは細かくした餌を少しずつ。口腕がひらひらと広がって、上手に受け取れているかを見ながら量を決めています。傘の縁がなめらかに波打っていれば、調子は良好の合図です。
ご観覧のコツを少しだけ。正面だけでなく、少し斜め上から見ると、口腕の“ふりふり”がよく分かります。写真は、動きが止まる瞬間を待つより、短い動画で撮って後から切り出すと失敗が少ないです。館内ではフラッシュの使用はお控えください。ガラスの写り込みが気になるときは、レンズを近づけていただくと落ち着きます。
名前の由来は、八本の口腕がタコの足みたいに見えるからだと言われています。きょうは一匹だけ、他より上の方を“のんびりコース”で回っていて、その子を目で追っているお客さまが多かったです。夜のライトアップでは斑点がいっそう映えますので、機会がありましたらゆっくりご覧ください。いつも温かく見守っていただき、ありがとうございます。
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