優雅なエンゼルフィッシュ
こんにちは、熱帯魚担当の飼育員です。きょうのエンゼルフィッシュは、背びれと尻びれの長い“ひらひら”がとてもきれいに出ていました。体が薄くて縦に背が高いので、流木のすき間や水草の陰をゆっくり抜けていく姿が似合います。水面近くに来たとき、光が当たって銀色が強くなる瞬間があり、つい見とれてしまいました。

性格は穏やかですが、ときどき軽く向き合って“どちらが先に通るか”を確かめるようなしぐさをします。つつき合いにならないよう、流れはやわらかく、隠れ場所を多めに保っています。給餌は小さめの餌を少しずつ。口が上向きなので、水面に落ちた餌を追う姿が見やすいです。
ご観覧のコツを一つだけ。正面より少し斜めからご覧いただくと、体の厚みとひれの長さが立体的に見えます。写真はフラッシュなしで、短い動画を撮って後から切り出していただくと失敗が少ないです。写り込みが気になるときは、レンズをガラスに近づけてみてください。夕方は動きがゆっくりになり、ひれのカーブがきれいに出ます。
きょうは若い個体が水草の根元を気にする様子がありました。巣作りの練習のようにも見え、見守りながら環境を整えています。次にお越しの際は、ひれの先まで伸びる“ラインの長さ”にもぜひ注目してみてください。いつも静かにご観覧くださり、ありがとうございます。

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